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August 10, 2010

猫への餌やり禁止等請求

東京地方裁判所   立川支部   民事第3部  平成22年05月13日判決

<主文より>
1 原告A 1 の差止請求
 被告は,別紙物件目録1記載の土地及び同目録2記載の建物内において,猫に餌を与えてはならない。
2 個人原告らの差止請求
 被告は,別紙物件目録1記載の土地において,猫に餌を与えてはならない。

<事案の概要より>
 原告A 1を除く原告ら(以下「個人原告ら」という。)及び被告は,建物の区分所有等に関する法律(以下「区分所有法」という。)の適用のある本件タウンハウスに居住している。
 本件は,本件タウンハウスの一部の区分所有者である被告が複数の猫に継続的に餌やりを行い,糞尿等による被害を生じさせたことは,区分所有者の共同の利益に反し(同法6条1項),本件タウンハウスの規約(原告A1規約)にも違反すると主張して,原告A1は同法57条1項又は原告A1規約に基づき,個人原告らは人格権に基づき,本件タウンハウスの敷地及び被告区分建物内での猫への餌やりの差止めを求めるとともに,原告らが不法行為に基づく慰謝料(原告A1を除く。)及び弁護士費用の損害金並びに遅延損害金の支払を求める事案である。

<裁判所の判断より>
5 結論
 以上によれば,原告らの請求は,原告A1が原告A1規約違反に基づき主文第1項の内容の差止めを求め,個人原告らが人格権侵害に基づき主文第2項の内容の差止めを求め,原告らが不法行為に基づき主文第3項記載のとおりの損害賠償及びこれらに対する平成20年11月22日から支払済みまで民法所定の年5分の割合による遅延損害金の支払を求める限度で理由があるから,認容し,その余は理由がないから棄却し,仮執行宣言は,主文第3項に限り付し,その余については相当でないので付さないこととし,主文のとおり判決する。

 人格権に基づく差し止めが認められた事例として、後世に残る事例となるのだろうか? 合計204万円の損害賠償も認められている。元東京高裁(知財部)の市川裁判長だから、人格権に基づく差し止めを認めたということではないだろうけれど。まあ、下の記事を見ると、記憶に新しい事件といえないこともないだろう。
 ということで、街の一般事件の判決が裁判所のサイトに公開されたのだが、マスメディア関係者も含めて、ほとんど誰も読んでいないのではないかと思って、他の判決を探していて偶然見つけた私がこうやって書いたのである。

<関連記事>
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