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August 29, 2010

来夢来人 … タモリ倶楽部(8月28日)

 久しぶりに商標ネタとして。
 八王子・国立・愛知県・福島県のスナック「来夢来人」のママが出演していた。番組はたまたま同じ名称の店について、共通の挨拶やメニューを考えようというもの。「提携化」、「チェーン化」みたいな感じで、微笑ましいものといえる。
 さて、「ライムライト」といえば、1952年のチャップリンの映画のタイトルで、映画の著作権が切れているかどうかの争いがあったが、いずれにしろ題号(タイトル)には著作権がない。また、「来夢来人」といえば、尾崎亜美や小柳ルミ子が歌う曲のタイトルでもあるらしいが、これも同様。よほど特別な事情がない限り、あやかりもOKである。

 ただ、商標「LIMELIGHT」は42類「アルコ―ル飲料を主とする飲食物の提供」に関する登録商標(第3066231号)である。スナックが「アルコ―ル飲料を主とする飲食物の提供」に属することは、とりあえずは間違いないだろう。そうなると、いわゆる「称呼類似」というやつだと思う。しかし、ローマ字はともかく、漢字の「来夢来人」はありふれているようなので、商標権の効力が及ばない(自由使用)のものともいえそうである。
 ただ、条文でいうと、効力が及ばないというのは、「登録商標だけれど、普通名称化等や氏名等(3条1項1~3号、4条1項8号)に該当するものや、後からそうなってしまったものについては、使っても商標権侵害にはならない」というものである(商標法26条)。しかし、本件のような「ありふれたもの」は、これらの定義の外のもの、「その他商標(トレードマーク)として機能しない(3条1項6号)もの」となったというものであり、26条の対象外である。
から、少なくとも形式的には「来夢来人」は必ずしも自由使用とはいえない。ただ、いろいろ考えるに、ありふれたものに権利行使が認められることはあり得ないだろうから、条文の不備といえるかもしれない。ということを考えると、仮に裁判でもあれば、「来夢来人」の使用を認めるために、商標を類似しないと判断するかもしれない。
 というような判断が混在して蓄積しているのが、商標の類否である。だから日ごろの判断が難しい。本件も確かにチェーン店であるかのような混同はないだろう。ただ、この登録商標が広く知られたものであるときに、パロディ等混同しないけれど似ているものによって、ブランドイメージが変容するようであれば、そこに保護があるべきだろうけれど、この点についてはまだ結論が出ていないと思う。

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