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July 08, 2006

ワールドカップ雑感その18

 コートジボワール 3-2 セルビア・モンテネグロ
 試合を録画で見てからしばらく書けてなかったのだが、愛すべきドモロー(Domoraud, Cyrille)選手について書きたい。180センチ、80キロ。ここによれば1971年生まれの34歳。フランス2部のクレテイユを皮切りにレッドスター・ボルドー・マルセイユ・インテル・エスパニョール等で活躍した。現在はクレテイユに戻っており、このチームにはもう一人、10歳年下のコートジボワール人のドモローがいるが、弟だろうか? しつこいようだが私は彼に縁があり、エスパニョール(バルセロナ)で1回、クレテイユで2回(その1その2)彼を現場で見ている。エスパニョールではボランチで激しいプレーをしていたような、いなかったような。クレテイユではCBである。
 コートジボワールはワールドカップ初出場。彼が今回の代表に呼ばれたのは、たとえ出場機会がなくても、精神的支柱としてチームに不可欠とされたのではないかと思う。日本でいえば98年フランス大会に、柱谷哲が入っているようなものかもしれない。想像だが、彼は同国で海外で活躍した選手の草分けで、時期大統領候補級の国民的ヒーローの人格者なのかもしれない。そういえば、同国は93年に来日して日本代表と試合をしたが、ひょっとすると彼も一員として来日していた可能性もある。もっとも、出場したのかどうかなどは分からない。
 さて、決勝トーナメント出場の夢破れ、消化試合となった3戦目、ドモローに初めて出番が回ってきた。最長老のためか、初めての出番なのにキャプテンマークを「巻かされて」いる。エース、ドログバが出場停止なだけでなく、彼も含めたCB2人とGKも初出場ということで、特に守備のコンビネーションが心配されたが、案の定、前半10分にあっけなくセルビア・モンテネグロに先制される。さらに2点目、ペナルティ・エリア内で、こともあろうか彼の致命的なトラップミスから決められたのだった。
 それでも、コートジボワールにはツキが残っていた。まずは相手のハンドによるPKで1点差。その後、ドモロー自身はイエローをもらったけれど、前半終了間際には相手に退場者が出て、1人多くて1点差という状況になってきた。後半も猛攻を続け、中ごろに追いつき、終了間際には、またもペナルティエリア内のハンドという幸運でPKを得て逆転。
 そして、あとは逃げ切るだけというそのとき、相手と接触したドモローに無情にも2枚目のイエロー。審判が2枚目だと気づく前に、彼はキャプテンマークを他の選手に渡して静かにピッチを去った。これによって10人対10人となったが、試合はそのまま3-2で試合終了。コートジボワールは記念すべきワールドカップ初勝利を手にしたのだった。
 年齢から考えると、まず100%、ドモローのワールドカップもこれで終わったんだろう。クレテイユでもあと何年プレーするのかは分からないが、アマラオに負けないぐらい頑張ってもらいたいものである。この試合、ひどく個人的な経験だけれど、ホントにいいものを見せてもらったと思うのである。

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