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March 23, 2006

香り自体に知的所有権 仏で判決、独創性を認定

<記事より>
http://flash24.kyodo.co.jp/?MID=RANDOM&PG=STORY&NGID=econ&NWID=2006032001004315
【パリ20日共同】
 パリの控訴院がこのほど、香水に知的所有権を認め、ベルギーの企業に対し有名香水メーカーの香りを盗作したとして損害賠償の支払いを命じる判決を言い渡した。原告側弁護士によると、商標や包装ではなく香りそのものに独創性を認めた画期的な判決だという。

<コメント>
 あーあ。「知的所有権」という誤訳が、せっかくの「画期的な判決」の記事を台無しにしてしまったようだ。ここは「著作権」と訳さないと、フランス、その「香水産業」の特異性(異常性と言いたいところ)が出ないと思う。下の参考資料によれば、フランスでは、香水を芸術作品と同様に、何と著作権で保護しているからである。著作権だと最低でも特許権の倍、50年の保護がされるのである。仮にレストランの料理やワインについて、同じような保護がされたら大変なことになる。被告がベルギー企業だということは、影響してはならないはずだが…
 なお、「商品や包装」は"Trademark"や"Trade Dress"のフランス語(要するに商品の出所を表示するもの)の可能性はあるけれど、まさか、「独創性」が「自他商品識別機能(商標性)」ということはないだろう。商標権だと永久保護だし…
 本来は自由競争だと思うが、デッドコピー的なものに限り、日本でいう「不正競争」で保護する余地はあるのかもしれないが、どうなんだろうか?
 サッカーでもそうだけれど、報道記事を読むときには、よくよく考えないといけないのである。

<参考>
井奈波 朋子「香りの著作物性」
http://www.itlaw.jp/thierry.pdf

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Comments

はじめまして、フレグランスジャーナル社AROMA RESEARCH編集部の津野田勲といいます。
井奈波朋子様の「香りの著作物性」について興味深く拝見しました。井奈波様の連絡先につきお教えいただければ幸甚です。

Posted by: Isao Tsunoda | April 21, 2006 at 12:08 PM

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