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October 10, 2005

ジャストシステムvs松下高裁判決

 例の「アイコン」事件であるが、ここ(05/09/30)にも取り上げられており、控訴審判決にも書いてあるが、控訴審になって初めて出てきた証拠があったゆえに、この特許には進歩性がなく無効で、そもそも侵害にはならないと判断されたのである。仮に「この証拠がなければ侵害だ」というようなことは、控訴審でも判断されている。したがって、「明らかに無効」ではなかったといってもいいのではないだろうか?
 ということは、被告は十分な特許調査や判断もせずに、商品を開発して売ってしまったということがいえそうである。仮にそうであるとすれば、原告を勝たせた地裁や特許を認めてしまった特許庁が悪いという意見は、マスメディアでもあったのではないかと思うのだが、かなり「筋が悪い」といえるのではないだろうか? むしろ相対的には、早い段階で特許も無効にできず、控訴審までこの証拠を見つけられず、そこまで勝てなかった被告のほうが、「ろくなもんじゃねえ」と言われても仕方がないのではないだろうか? 少なくとも、本件について地裁や特許庁が悪いというような特許担当は、私が社長だったら(相当に無理がある仮定だが…)雇わないだろう。
 仮にこの新証拠を見ていた上で、特許庁や地裁が特許権は有効であるとか、侵害であるとか判断していれば、相当な批判にさらされても仕方がないと思う。百歩譲って、この証拠を審査段階で見つけられなかったということについて、特許庁が非難されるべきかもしれないが、それとて行政に100%の調査・審査機能を期待すれば、著しいコスト高を招く可能性もあり、むしろ行政にはスピードも要求されるから、たまには「水漏れ」もするということを前提に、被告が自己責任を持って調査・対応しておくべきことだったと思うのである。
 全然エキセントリックなことを言っているという意識はないのだが、どうなんだろう? それにしても、久しぶりで知財について書いた。まあ、サッカーや知財に関わっていると(何か一つのことに真剣になっているだけで?)、マスメディアへの信頼感というものは、どんどん落ちて行くのである。全部一括りにしてはいけないのかもしれないけれど…

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