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February 19, 2005

図書館からの帰り道

 予約していた本が入ったという連絡メールが入ったので、久しぶりに図書館に行ってきた。ぶらっと見ると、他にも読みたい本が見つかり、合計3冊の本を借りて帰る。ここ十数年で、図書館は蔵書目録のコンピューター化とネットワーク化で、ずいぶんと便利になった()。ネット検索と図書館とが、知りたいことを知らしめてくれる上で果たしてくれる役割は大きい。
 さて、図書館は出版業にとって最大の脅威であり、著作権法で貸本屋と同様までとは行かなくても、ある程度規制すべきだという意見もあるようだが、少なくとも著作権法が、構造不況業種を直接的に保護する産業法ではないことだけは、「著作者の権利」とあるとはいえ、1条を見るだけで明らかである。まあ、「文化を産み出す著作者を助けるためには出版社も」とか、「これで売上・利益がいくら落ちた」とか、いろんなことがあり、私にも認識不足があるとは思うが、少なくとも小学生の頃、毎日のように学校の図書館で小説を借りていた身としては、感覚的なものとして、「図書館規制論」には賛同できないものがある。また、ダメな大学生だった私にはあまり実感がないが、卒論を書くときだって、大量の書籍を読んだ人ならそうだろう。また、中身がいい(単に私が読みたい)ものでも、市場戦略に失敗したような本の数々は、図書館やネットも含めた古書店でしか手に取ることができない。(これもネットによって飛躍的に便利になった。)。今後技術やネットワークの進歩によって解決できる部分もたくさんあると思っているが、たとえば絶版本の複製権なんてのは、著作権切れのものと同様にまでしろとは言わないが、もう少し柔軟に考えられないものかとも思うのである。著作者には利益を還流させてもいいけれど、絶版させた出版社の取り分は要らないと思うのだ。もちろん著作権は譲渡ができますけどね。
 とはいえ、私個人はたとえば自分の「土俵」である知財やサッカーの分野で、図書館で本を借りることは「試し」以外にはほとんどないし、旅についても、行く前に大量に借りることはあっても、最終的には行くところのガイドブックは買うのが普通だ。また、ベストセラーなんてめったに読まないし、ましてや発売時に図書館に予約するなんてこともしたことがない。一般論として、結構そういう利用のされ方も多く、図書館にベストセラーの冊数が多すぎるというのは正しいかもしれない。結局のところ、著作権には「哲学」が要るのだが、まだ未確立、しかもそれは日本だけのことではないのだろう。
 もっとも、仮に広いところに住んでいて、もっとお金もあれば、何も考えずに何とか全集とかを全部買って並べて、悦びに浸っているのかもしれない。かなり収集癖のあるほうでもあるので…

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