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January 29, 2005

クマ監督

 仕事関係、職場のこと、自分の将来のことを考えて、少し堂々めぐりをしているのだが、実はこういう人の仕事っぷりが、いちばんプロフェッショナルなのではないかと思い、少し冷静に戻る。
 その人は大熊監督である。今や試合中のあの大声は「全国区」となり、「我々だけの秘密の楽しみ」を奪われてしまったような寂しさもあるが、いろんな人に教えたくなるものでもある。
 監督になったのは、ここによれば30歳のときであり、「若きリーダー」として抜擢されたといえるのかもしれない。東京ガス、FC東京の勝負強さは、この人によるところが大きいといえるだろう。サラリーマンの雑誌や労働雑誌でも紹介されたこともあったが、置かれた環境の中で最善を尽くし、外から見ても納得できる結果を出し続けてきたことはすばらしく、真の「プロ」といえると思う。なかなかやれそうでやれないこともあるのだから…
 退任したときには、多少「ネタ切れ」、限界といった感もあった。その後、日本代表ユースの監督に就任し、選手はいろんなことを言っているけれども、監督自身は一まわり大きくなり、「育てながら」勝つことも覚えてきたような感じがする。
 彼の成長には、東京ガスという日本的かつ半官的な会社の人材育成のポリシーも影響していると思う。日本的な長期雇用・人材育成の発想は、FC東京にも引き継がれていると思うのだが、意外に捨てたものではない点もあるのかもしれないと思ったのであった。日本的に半官的が加わると、「ダメの代表」のように思われてしまう表現だが、「電気との競争」という点では厳しいから、国鉄とは違うのかもしれない。そして、長い契約とはいえ、会社にとっても個人にとっても、少しずつでいいから進歩をするという目標が必要なのであろう。個人にとっては、目標がはっきりしており、環境と自分の力を考えたときに、その目標に対して容易とは思えなくても、やりようによっては可能だという納得感があることが必要なんだろう。この納得感というのが最大のクセモノだと思うのだが、これさえあれば、うまく行くことが多いのだろう。逆にいえば、失敗の大半は、実行段階ではなく目標のところで運命づけられているのである。

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